前回はハーフショットを俯瞰した講座を掲載しましたので、今回はそのハーフショットをグリーン周りで活かす方法や、深いラフやバンカーショット等の概要を解説します。
詳細につきましてはショットごとに次回以降解説します!
まずは、一番良く使うグリーン周りのチップショットや残り30ヤード程度のアプローチショットの解説をします。
これらは特に100切りの方や90切りの方には、一番使用頻度が高いのもありますしスコアメイクに一番関係するショットにもなります。
上級者はここぞのピンチの時に寄せワンを決めて
面目躍如となるショットですので、ある意味ゴルフショットの中では
マネーショットと呼べるのではないか?と思います。
できればピタッと寄せて、1パットで上がれればほとんどのホールをパーで上がるのも夢ではありません!
まぁパッティング次第ということもありますが、ピタッと寄せないと1パットで上がる導線がない状態ですので、寄せワンでピンチ回避は無理ということでもあります。
下手をすると3パット!
そこからズルズルと暗黒ラウンドがはじまる予兆に
なりえますし、精神的にも引きずる感じになります。
どんなに精神的にタフな方でも、
- アプローチが寄らない
- 遠くからパットして3パット
になると、精神的に立ち直るのはかなり難しいです。
恐らくその後の2~3ホールは思ったとおりにプレーできないでしょう!
プラス2~3打加算ですので、スコアはダブルボギーがトリプルボギーなので、そこから復帰するのはバーディーが来ないとなかなか無理だと思います!
ということで、グリーン周りのアプローチやチップショットの解説をします。
残り30ヤード以内のアプローチショットやグリーン周りのチップショットの打ち方・考え方やコツ!
残り30ヤード以内のアプローチショットの打ち方と云いますと
ほとんどチップショットやピッチショットに近いので
ハーフショットよりストロークの小さい
1/4程度のショットが必要になります。
これはグリーン周りでも同じです!
残り30ヤードでアプローチショットの打つ方法は、
とても多くのバリエーションがあります!
今回は、グラブフェースをスクエアな状態で打つショットと言う前提です。
この場合に重要なのが、今までしつこいくらい言っていた
腰の回転を制約する必要があるということです!
できればパッティングのように腰の回転を0度にすることで
肩だけ回転させるストロークに切り替える必要があります。
ということは、この辺から空中をパットする感覚や
パター感覚で打つことになり、その分精度が高くなります。
話を戻しますと、
アプローチショットの打ち方のスタンスとストロークの最適化!
じゃあどのように打つのか?が問題ですが
まずは大事な所がスタンスになります。
スタンスは、ハーフショットの練習で解説した
両足をぴったり付けた状態がやりやすいです。
坂で足場が悪かったり、安定させたい時には
若干スタンスを開いて立つのももちろん大丈夫ですが
スタンスが広がると腰が自然に動きやすくなります。
腰が回ると正確なショットの精度は下がりますので
腰は回さずに肩だけ回すように心がけると良いと思います。
このスタンスには
- スクエア
- オープン
- クローズド
の3種類の構え方があります。
今回は基本中の基本の
- クラブフェースをスクエア
- スタンスもスクエア
- ボールも真ん中に置いた
完璧スクエアスタンスで行きます!
この状態で、腰から下は一切動かさずに
肩の回転だけで、振り子のようにストロークします。
おすすめの方法は両肩と両手を結んだ三角形を、腕を若干曲げた形の五角形に変化させることです。
色々な打ち方を試しましたが、一番コントロールしやすい形が、大活躍されていた、往年のシニアプロゴルファーの杉原プロの非常に理にかなった正確性の高い打ち方です。
腕を軽く身体に寄せるように構えることで、肩の回転との一体感が生まれ、クラブヘッドのコントロールが20~30%程容易になります。
30 ヤード以内のアプローチの打ち方は、ヘッドスピードがゆっくりのショットですので、五角形にすることで腕がカラダに近くなることで
スイングプレーン(円心軸)は小さくなります。
その分、インパクトの精度は高くなります。
この時に重要なのが、五角形をストロークの間中ずっとキープし続けることが必須です!
この五角形のフォームや肩を回す感覚は、そのままパッティングに使えますので、このフォームを練習すればするほどパッティングも自然に上達します。
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弾道は上げる?落とす?それとも転がして寄せる?
上げて落とす場合
サンドウェッジを使うのがおすすめですが、
ピッチングウェッジでも良いです。
理由は、サンドウェッジはバウンスと呼ばれる
ソール(クラブヘッド接着面)が分厚くできているので、
少々ダフってもボールを運んでくれるからです。
そして落ちてから転がる距離を判断して
ピン手前の落とす位置に狙いを定めて
1/4程度のスイングでストロークします。
アプローチやチップショットでもクリーンに打てると
バックスピン量が多くなるので、ゴルフボールが落ちてすぐに止まります。
転がして寄せる場合
こちらは、初心者におすすめの寄せ方ですが
打つ位置からグリーンまでの距離を転がすわけですから
地面(ライ)の状態とその影響をモロに受けます。
その判断が難しいというデメリットがありますが
7番~9番アイアンでちょっとだけ浮かして
後は転がしてピンに寄せるだけなので簡単です!
直接グリーンを狙う場合には、グリーンのエッジを狙って
そこから転がすイメージだと寄りやすいです。
その際にグリーンの縁からピンまでの
- 距離がある時には8番アイアン
- 距離が中位の時には9番アイアン
- 距離が近い時にはピッチングウェッジ
のように番手で距離を調整するのが一番簡単です。
寄せワン天国?30ヤード以内アプローチの打ち方のまとめ!
特にグリーンが受けている場合には有効なアプローチで
グリーン下から、上りのグリーンを転がし上げるので
失敗が極端に少なくなります。
距離やグリーンの落とす位置に合わせて
このようなストロークを心がけることで
トラブルでもチャンスに変えることや
パーで凌ぐことができますので
是非、事前に練習してからコースで試して下さい。
それでは、引き続き次の講座を御覧ください!