前回の記事では、パッティングストロークに関しての解説を行いましたので、今回はグリーンの読み方や攻略法、パッティング前後のコツや距離感のイメージ、アドレス、ボールの設置法などを解説します。
ボールの位置をマークする方法!
セカンドショットやアプローチショットでグリーンにボールを落として乗せた時には、ボールを拾って濡れタオルで綺麗に拭いておくのがパッティングには欠かせない準備です。
その際、ゴルフボールを拾い上げる前に硬貨等を置いてボールの位置を先にマークしてから拾い上げます。この順番が狂うと罰則として2打加算されますので注意が必要です。
そしてグリーン上のゴルフボールが落ちた場所は、落下のダメージを受けてほぼ毎回凹んでいるケースが多いので、綺麗に修復する必要があります。
グリーンのダメージは綺麗に修復しないと、パッティングラインにかかっていることもありますし、後続のパーティーの思わぬ障害になることもありますので、以下の手順で綺麗に修復します。
グリーンのピッチマーク修復方法
グリーンは生きていますから、根を切らないようにピッチマークの盛り上がっている方から斜めにグリーンフォークを差し込んで、凹んでいる方へ寄せるようにして砂(土)を戻してあげます。
その後はパターで平らにするようにポンポンと押してあげれば大丈夫です。
ちゃんと治さないとその部分が枯れてしまいますので、必ず綺麗に直してからプレーを続行するようにしてくださいね(*^^*)
グリーンの読み方や距離感と攻略のコツ
グリーンを完全に読み切るのは困難です! 恐らく現役のプレーヤーでグリーンを読むのが一番うまいのがタイガー・ウッズだと思いますが、ものすごい長いゴルフ経験や優れた指導者に恵まれていますので、一朝一夕ではそううまくは行きません。
ですので、アマチュアが出来るのはグリーンの流れを読むことです。
グリーンの目はどの方向に流れているの?
グリーン目の読み方は前回の解説で簡単に説明しましたが、実は複雑を極めているので簡単な説明に留めていました。
といいますのは、グリーンは植物ですから水の方向に目が伸びていったり、朝日の出る方向に伸びていったり、山間部ですと山を背に伸びていくと行った特徴があります。
もし機会があれば、植物(観葉植物等)の根の伸び方を見ると分かると思いますが、複雑怪奇な伸び方をしているのが普通です。
これは、根にも色々な役目がありますので、その役目に従った伸び方を部分部分でしているので、簡単に読み解くのは困難なのです!
そういった理由も含めて、ゴルフの本場アメリカ(ジャック・ニクラウス氏提唱)では、グリーンの起伏を読むにはグリーン上に水が流れている(雨が降っている)とすると、水はどのようにグリーン上を流れていくかを想像することが良いとされています。
但し、カップの周りの芝目を読むには、カップの真上から見ると芝の伸びている方向を確認することができます。見方は芝の葉っぱが伸びている方へ順目です!
上の写真をクリックして拡大して見ると、下方向へ葉っぱが伸びてみるのがよく分かります。
グリーンの起伏の読み方!
上の写真では、グリーン奥が高台で手前に向かって水が流れています。
この状況を普段のゴルフラウンドで、グリーンに対峙した時に想像するだけで、グリーンの攻略法が見えてきます。
- グリーンは奥に向かって上り
- 中央に盛り上がっている起伏が存在する。
- グリーン右寄りは川のようになっていますので起伏が深いといえます。
- カップ(ピン)の右奥が水たまりがないので割と平らなエリアだと思われます。
- カップ周辺が若干盛り上がっているので、カップ(ピン)周辺は緩やかな上りです。
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イマジナリーラインの決め方
それらの情報をまとめると、ボールを運びたい位置(パットが簡単な場所)は、ピンハイの右側(少なくとも中央の起伏の奥)ということになります。そこからでしたら緩やかな上りでまっすぐ目なパッティングラインが残るので、バーディーを取れる確率が激高です。
逆に花道のグリーン下からは、きつい上りとかなりのフックラインかスネークライン(フックとスライスの複合)が残りますので、寄せるだけでも難しい位置です。恐らく3パットになる予感がします。
ピンハイの右側に乗せることに成功したら、後は逆目か順目かを判断するだけです。通常グリーン目は、水が流れている方向に伸びやすいので、パッと見で判断すると、グリーン下からはカップ(ピン)に向かって逆目っぽい感じがします。
そのため理想的なピンハイの右側からは、ほとんどまっすぐのラインで緩やかなフック目が残ります。
このように俯瞰してグリーンを攻略しますとそれほどの難しさはありません。
このように戦略的にアプローチして、グリーンの平らな位置を探して狙うまたは寄せるということをプロは行っていますので、最悪でもボギーやダボは打たない訳です。
グリーンへの寄せ方の戦術!
パーオンできなくて、数十ヤードのピッチショットを狙うなら
- グリーンの右奥にピッチショットを上げるか?
- ロブショットでピタッと止めるか?
を選択する場面です。とにかく中央の起伏だけは避けないとなりません。寄せを成功させるには、距離感を合わせて狙いを決めて寄せるイメージを持つのがコツです!
カップの状態を確認する!
市民ゴルフ場などではメンテナンスが頻繁にできないため、カップが何日も新しく切られていない場合があります。
プライベートゴルフ場などでは、この心配はいりませんが、カップの縁が乾燥していて使い古されている場合には、ボールがくるりと回って弾かれるので、無理に1発で入れようとするのは無理な場合があります。
その際には、2パットを狙った寄せのパッティングに集中します。
パッティングアドレスとボールの配置
パッティングラインが決まったら、事前にマークして拾い上げたボールを再度設置しますが、その際にはイマジナリーラインに沿ってボールのロゴを合せるように設置します。
そうすることで、パッティングアドレスをロゴと平行に合わせられ、アドレスの正確性が高まりますし、トップスピンをかけるという意識が強くなるので、パッティングがスムーズになります。
パッティングルーティーンの重要性!
最後にパッティングのルーティンですが、これは人それぞれに決めていいと思います。
1. 一般的には、設置したボールの真後ろからパッティングラインを想像します。
2. この時にタイガー・ウッズがよく行うのは、厳密にゴルフボールのロゴの方向を丹念にアジャストし直します。
※ボールマークを置いた状態で行って下さい!
3. イメージがつかめたらパッティングストロークの強弱を2~3回素振りして確かめてから、アドレスに入ります。
これを毎回行うことで、パッティングのゾーン(集中している状態)に入りやすくなりますので、習慣にすると良いと思います。
それでは、引き続き次の講座を御覧ください!